「良い嫁」に囚われすぎていませんか?
夫との結婚生活は順調ではあるものの、どうしても夫の実家の家族との折り合いが付かない、という悩みを持つ人は多いのではないでしょうか。
夫婦となる男性と女性は、それまでの20年以上もの間、全く異なる家庭で生活をしてきています。
そんな二人が同じ生活をしていく上ですり合わせをしていくというだけでも難しいのに、そこに一世代も異なる相手が出てくるとなるとかなり難易度は高まります。
結婚相手は自分で選ぶことはできても、結婚相手の両親は人となりを見てから選ぶということができませんので、どうしても実際に顔を合わせた上で適応していかなければいけません。
昭和の価値観では、嫁というのものは夫となる人の「家」に入るものとされてきたため、それまでの実家の価値観や習慣を全て捨てて、夫の家庭の習慣に全面的に従うことが強制されていました。
現在でも地方の50代以上の人というのはまだその時の価値観にとらわれていることが多く、とかく子供の家庭に干渉してあれこれと口を出して来たがるものです。
そこでできるだけ波風を立てないよう、舅や姑の言うことを理不尽と思いつつ言うことを聞くといった対応もできますが、それを長く続けていると次第に大きなストレスを蓄積していくことになってしまいます。
真面目な性格の人ほど、良い嫁になろうと自分を殺してしまいがちになり、それが長期的に大きなストレスとなって心身に大きな影響を与えることになってしまいます。
姑に限らず自分が苦手とするタイプの人と付き合う時に重要になってくるのが「相手を自分と同じ感覚の持ち主と思わない」ということです。
「自分は我慢をしているのだから相手も悪いと思ってくれているはず」や「こんなに頑張っているのだから内心では認めてくれているはず」といった「はず」は特に危険です。
「まずいな」と思ったらまず逃げることを考える
普通の友人関係であれば、「この人とは合わないな」と思ったら距離を取ることは簡単にできます。
ですが配偶者の親族という関係においては、仮に「合わないな」と思っても完全に縁を切るということは難しいでしょう。
ですので、もし最初の段階で合わない雰囲気を感じたら、それ以上はできるだけ踏み込まないようにするというのが最も正しい方法です。
とはいえ親類関係の行事に全く顔を出さないというわけにはいきませんので、参加をするにしても必要最小限にとどめ、深入りした会話をしないようにするのがポイントとなります。
そうした行動は最初のうちは「冷たい」「感じが悪い」と言われることになるかもしれませんが、無理に我慢をして自分だけがストレスを貯めるのが正しいということにはなりません。