あれこれと口を挟んでくる姑の心理とは
嫁姑問題が起こる最初のきっかけとして、よくあるのが挙式披露宴に関する話し合いです。
昭和期の結婚式というのは家と家が縁組をするという意味合いが大きく、地方になるほど家の格やしきたりにこだわる傾向がありました。
しかし現在では遠方出身者同士が恋愛をして結婚することも全く珍しくなくなり、結婚式の意味合いも大きく変わっているというのが実情です。
そのため、ほとんどの家庭においてはどういった挙式披露宴をするか新郎新婦二人で決めるようになっているものですが、現在においても昔ながらの挙式のしきたりにこだわる人もいます。
挙式や披露宴の方法について夫の実家に報告をするたびにあれこれと意見を言われたり、場合によっては呼んでもいないのにブライダルプランナーさんとの話し合いの席に同席をしてきたりするのです。
こうした行動をされてしまうと、どうしても新婦側としては「結婚に反対しているの?」とか「自分が仕切らないと気が済まないの?」といった勘ぐりをしてしまいたくなります。
ですが、実際にはそうした細かい口出しをしてくる姑の心理には「自分たちを仲間外れにされたくない」という気持ちがあることが大半です。
よほど地方の名家であれば、伝統的な挙式をしてもらわないと困るということもあるかもしれませんが、仮にそうであっても家業を夫が継ぐなどの事情がないなら余計な口出しをされるいわれはありません。
あまりにもうるさいときには、夫や挙式の相談をするブライダルプランナーさんにお願いして姑を排除する方法をとることもあるようですが、それはますます姑の中の孤立感を高めてしまいますので、最終手段となります。
公平感のある話し合いをしていく
そもそもなぜそこまで口出しをしようとするかということを考えると、それは新婦側がどうしても細かい相談を自分の実家に頼りがちになってしまうということがあります。
今時の結婚式は企画や話し合いの8~9割を新婦の希望によって決めるというのが一般的であるため、夫の家にしてみると「自分たちを無視して女性側の家で勝手に挙式を仕切っている」という印象になってしまいます。
自分たちの大切な息子の結婚式なのに、嫁となる人とその家族に大部分を決められてしまうとなると、面白く思わないこともあるでしょう。
ですので結婚式の話し合いやその後の結婚生活において、姑を孤立させるような人間関係を作ってしまうことは、ますます敵意を煽ることになってしまいます。
報告をする場合には両家に公平な立場であるということを夫婦で協力して示し、決してどちらかの家を軽んじているわけではないと態度で示していくことが、余計な人間関係トラブルを避ける大切な方法となります。